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hkmaroのブログ

読書の感想など

4月読書メーターまとめ

4月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:5696ページ
ナイス数:13ナイス

も女会の不適切な日常1 (ファミ通文庫)も女会の不適切な日常1 (ファミ通文庫)
http://d.hatena.ne.jp/hkmaro/20120402/1333390134
読了日:04月02日 著者:海冬レイジ
涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)
その後中二病ラノベは『AURA』や『RE:』というマスターピースを得たのだが、本作にはその種子の全てが包含されていると言って良い。あまりにも巨大で偉大な中二病ラノベ。西尾維新的な天才表象のバリエーションとも言えるハルヒと長門は、唯一キョンとのみコミュニケーションできるが、その特権的関係性も時代を先取りしている。この二人の天才性には、作家・読者のむき出しの主人公願望が投影されていると感じる。
読了日:04月04日 著者:谷川 流
涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)
一巻にも既に言及があったが、これは明らかにフロイトの夢判断を下敷きにしていると思われる。意識を司るのがキョン。ハルヒは夢における放恣な無意識の活動。この夢を見ているのは読者および作者。また、オタク文化外の固有名詞を含む非常に教養主義的で高踏的な文体も、あまり指摘されていないような気がするが超重要だと思う。古典的重厚さを持つラノベ。
読了日:04月04日 著者:谷川 流
デキる神になりますん (ファミ通文庫)デキる神になりますん (ファミ通文庫)
http://d.hatena.ne.jp/hkmaro/20120407/1333774564
読了日:04月06日 著者:森田季節
涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)
各短編は団員それぞれのパーソナリティの紹介にもなっていると思う。みくるは古典SF的な側面を、古泉は本格ミステリ的な饒舌を、長門はハルヒと対になる特権性を、それぞれの短編で代表しているように感じた。
読了日:04月07日 著者:谷川 流
涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)
ラノベ的世界そのものを議論の対象にしたエポックメイキングなラノベ。もはやここにおいてはキョンは読者に直接二人称で語りかけてくるわけで、未だにこれを超えるライトノベルは生まれていないのではないか。SFやファンタジーやミステリなどの諸ジャンルを綜合するのみならず、「中二病系」だの「残念な日常系」だのといった近年の潮流を先取りしていながら、それに対するクリティカルな解答まできっちりと提出している。このラノベの後で安易にメタラノベを気取ることは許されないとすら思えてくる、究極のラノベ。ラノベの正典。
読了日:04月07日 著者:谷川 流
愚民社会愚民社会
二人の「旦那」による「土人」読者へ向けた本。二人とも実証性について常に批判されているのだが、震災後対談における大塚英志の発言やあとがきを読むと、すくなくとも大塚は相当地に足のついた言葉を言うようになっていると感じた。ここ数年地味に単著をいくつも書いててかなり勉強したのだろうと伺わせる(教え子を円形脱毛症にさせたのを自慢げに語る所には大塚の本質的な「セカイ系」根性が見えるが)。一方宮台は相変わらず俺用語&固有名詞&インチキディベート術で読者を煙に巻こうとしててまるで変化が見られない。もう何でもありだ。
読了日:04月10日 著者:大塚英志,宮台真司
政治と思想 1960−2011 (平凡社ライブラリー)政治と思想 1960−2011 (平凡社ライブラリー)
面白いんだけど、この人も段々と吉本隆明化しているように感じる。インタビューによる語り下し本の生産だとか、言説のオカルト化とか。とくに60・120年周期説にからめて、「それとは違った根拠がある」としつつも、「易にも興味がある」などと言うことについては、もっと禁欲的になるべきだったのではないか。また、原発をやめない国は核を持ちたい国だ、とかいう確信もすごい。まあ、そういうわかりやすい情熱を表現することは、日本の知識人にはそうそう許されていなかったのだろう。皆年齢とともに欲求を開放していくのかもしれない。
読了日:04月11日 著者:柄谷 行人
涼宮ハルヒの動揺 (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの動揺 (角川スニーカー文庫)
短編集で、作者による公式同人誌みたいなもん。かなり自覚的に日常を描いていて、この再帰性は「猫はどこにいった?」がミステリ的殺人事件の模倣であり、しかも夏のそれの反復である点に如実に現れている。『ハルヒ』シリーズが描くべきテーマは『消失』までで一旦完結してしまっている。
読了日:04月15日 著者:谷川 流
ミニッツ―一分間の絶対時間 (電撃文庫)ミニッツ―一分間の絶対時間 (電撃文庫)
http://d.hatena.ne.jp/hkmaro/20120417/1334671747
読了日:04月16日 著者:乙野 四方字
神様のメモ帳〈2〉 (電撃文庫)神様のメモ帳〈2〉 (電撃文庫)
渋谷なのに駅から二キロ圏に畑があるような田舎だという描写から、架空の街の話だと思われ、そのためこの小説のことを「リアル」だとか「生々しい」と評するのは間違いなのではないかと思った。外国人も出てくるけど、みんな日本語ペラペラで、日本人的な感覚にあふれたいい人で、普通のマンションに住んでいる。もちろん色々調べはしたのだろうが、そういうエンタメだ、という割り切りが作者のエクスキューズみたいなもんなのだろう。
読了日:04月18日 著者:杉井 光
神様のメモ帳〈3〉 (電撃文庫)神様のメモ帳〈3〉 (電撃文庫)
神メモっつうのは、基本的に同じことを何回も語り口を変えて書いてる小説だなと思ってるんだけど、だからこそ作家のコアが出てるとも言えるんじゃないかと思った。
読了日:04月19日 著者:杉井 光
神様のメモ帳〈4〉 (電撃文庫)神様のメモ帳〈4〉 (電撃文庫)
彩夏もメオも背景に退いてしまったこの巻から、ぐっとアリスが全面に出てきたように思う。ラブコメ的な意味で。
読了日:04月20日 著者:杉井 光
神様のメモ帳〈5〉 (電撃文庫)神様のメモ帳〈5〉 (電撃文庫)
神メモにおける日常
読了日:04月21日 著者:杉井 光
神様のメモ帳〈6〉 (電撃文庫)神様のメモ帳〈6〉 (電撃文庫)
香港マフィアのマンガ的誇張がこの小説のリアルとフィクションのあわいを表現していると思う。ケータイ小説ギリギリの際どいラインを綱渡る緊張感は、この巻で一つのピークに達しているように思う。
読了日:04月23日 著者:杉井 光
神様のメモ帳〈7〉 (電撃文庫)神様のメモ帳〈7〉 (電撃文庫)
少佐とその後輩のエピソードで、「法=国家」と「軍規=共同体」の対立構図が明確に見て取れる。少佐は挫折したアナキスト。そもそもこのシリーズ自体がアナキズムとその挫折を描いているように見えるが、宮下公園という現実をダブらせるのはどうだろう。ベタに現実だとか写実の方向に行くとラノベである意味がないし、荒唐無稽な超人達とのバランスがとれない。アリスと鳴海のテンプレ的な「鈍感」なやりとりとも、この短絡性は符号していくように思う。現実とマンガへの両極端な分裂は、この作家の本質的部分を露呈させていると言える、かも。
読了日:04月24日 著者:杉井 光
神様のメモ帳〈8〉 (電撃文庫)神様のメモ帳〈8〉 (電撃文庫)
写実とマンガの絶妙なバランスの崩壊。この締めくくり方。合理主義。必要性から導入される離別。
読了日:04月25日 著者:杉井 光
遠い響き (講談社文庫)遠い響き (講談社文庫)
日本式自然主義小説。ただ、皮肉の方法も対象も結構素朴。
読了日:04月29日 著者:藤谷 治

2012年4月の読書メーターまとめ詳細
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