hkmaroのブログ

読書の感想など

四月二十一日

四月二十一日。今日は以前の日記のコメント欄でleonidas27氏にレコメンドしていただいた素人の乱のカフェと15時の犬を見にガクショウと高円寺で待ち合わせしてうろうろしたが、素人の乱のカフェはどこにあるのかよくわからず中通りを二三往復したのち諦めた。15時の犬は正午過ぎにいっぺん行ったらシャッターが閉まっていたので、もしやその名の通り15時に開くのではと思っていたが14時ごろ行ったら開店していた。面白い本が多く、安い。

ガクショウが高円寺のすごろくやという店に行きたいそうなのでついていった。ビルに入るときに裕福そうな親子連れとすれ違った。店内はなんかオシャレな感じでジャズだかボサノバだかがかかっていた。ボードゲーム専門店なのだが、いわゆるTRPG的なものは一切排除されている。きっとイメージ悪いんだろう。ドイツが本場らしく、ヨーロッパの中世とか大航海時代とかが舞台になってるゲームも結構あり、一応ボードゲームではあるTRPGがしれっと紛れ込んでいてもおかしくないのだが、明確な意図でもって排除されているように感じた。イエサブとかに比べると同じホビーショップといえど客層が全然違う。女性・親子連れの割合が明らかに大きい。店員(女性)も積極的にコミュニケーションをはかってくる。店内に置いてあったカタログを見ると、この店を作った人はもともと『MOTHER2』とかのコンピューターゲームを作っていた人で、ゲーム業界が特定の客層に閉じていってゲーム本来の面白さを失っているからそれを取り戻したくてはじめた、的なことが書いてあったが、暗黙裡に痛烈なオタク批判を感じる文章だった。あらゆる意味でコンピューターゲームのアンチテーゼとしてプッシュされてる感じで、たとえばお子様の想像力や思考力や会話力を育成します、的な知育の側面を売り出すのにためらいがないし、仲間と会話しながら盛り上がるためのソーシャルな道具である側面を売り出すのにもためらいがない。こういう言い方をしたらガクショウは気を悪くするかもしれないが、幼少のみぎりより膨大な時間を、想像力、思考力、会話力、その他もろもろを損なうコンピューターゲームにつぎ込むことによって「知育」されたゲーム脳患者の一オタクとして私もためらいなく言うとすれば、この店のゲームはリア充のための社交ゲームという印象だ。今は小さな店舗だけど、客はめちゃめちゃ入っていたし、そのうちブーム的なのが来る(というかすでに来ている)と思われる。

高円寺の町中にはいろいろなところに『アクセル・ワールド』のアニメ版のポスターが貼ってあって不思議な気持ちになった。確かに舞台は高円寺だが、高円寺の泥臭い部分は漂白・脱臭されており、普通の住宅街として描かれている。なのに、個人経営の電気屋とか公民館とかにポスターがでかでか貼ってあったりすると大変な違和感を覚える。アニメ版には各通りや商店街が背景で出てくるのだろうか。みてないからわからないが、多分出てこないんじゃないのか。「聖地」自身がアニメと協力関係を築くのが当然というような雰囲気をみるにつけ隔世の感を抱く。しかも『アクセル・ワールド』の場合は高円寺が舞台と言えど『高円寺純情商店街』的な高円寺ではないし、ましてや「日本のインド」としての高円寺など見る影もないのだ。

待ち合わせの前にまた都丸書店に行ったのだが、この古本屋はやはりよい。早稲田の古本屋よりは断然レベルが高い。もちろん早稲田の古本屋もよいところは沢山ある(似たような品揃えの店ばっかりなので、似たような本が安定供給されている、とか)のだが、仕入れる人の目利きなのだろうか、あれもこれも欲しいという気持ちになってしまう。

帰りに所沢で降りてブックオフの棚を見る。杉井光の本をいろいろと探したりした。帰って文フリの原稿の案を練った。練っただけで一文字も書けず、腰が痛くなったので辞めた。