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hkmaroのブログ

読書の感想など

1月のプリュヴィオーズ

マンガ メモ

下記のようなアマゾンレビューを投稿したのでここに控えておく。アマゾンは通知なしにレビューを消したりするので。

1月のプリュヴィオーズ 1 (愛蔵版コミックス)

1月のプリュヴィオーズ 1 (愛蔵版コミックス)

正義の意味を履き違え過ぎだと思います

岡本倫絶賛!!! とか帯に書いてあるから、よせばいいのに買ってしまいました。

正義VS正義、なんて書いてありますが、どの登場人物も正義ではなくて自分の欲望で行動しているだけです。全然正義が戦っていません。正しくは欲望VS欲望です。

不思議な石を手に入れることで強大な戦闘力を得た少年少女たちの戦いが描かれているのですが、例えばその一人は友人(主人公の少女)をいじめたいじめっこ達への復讐のためにその力を使い、クラスメイトを皆殺しにしてしまいます。そしてその大量殺戮を、いじめられていた主人公に対して「私は正しいことをしたッ!」「褒めて!」と叫んで、褒めてくれないとわかったら今度はその主人公を殺してしまおうとします。これを正義と呼ぶのは無理で、だれがどう見ても異常な殺人犯でしかありません。そうすることによって実現される「正義」なるものに説得力が皆無なのです。

上記は一例に過ぎず、毎回こうしたパターンが続くだけです。色々な事情を抱えた正義のヒーローが登場して、やむにやまれぬ理由からお互い衝突し戦う、というようなバトルロワイアルな展開を期待して購入をご検討されている方は絶対に買うのをやめたほうがいいと思います。そういう内容ではありません。みんな薄っぺらい人間性しかもっておらず、自分のあさましい欲望を正義と言い張るだけの狂人です。それに、主人公の少女は「正義なんてない」みたいな知ったような口をたたきますが、そのような言葉自体が物語内で一種の「正義」としてキレイに描かれているのは納得いきません。正義はないと言うのであれば主人公自身も積極的に手を汚して自分なりの正義を貫く信念が欲しいところです。

物語の展開も非常に陳腐で、どこかでみたことのあるような展開のつぎはぎだらけです。岡本倫先生のマンガは大好きですが、今回は騙されました。というか帯の推薦文を信じて良かったことって一度もないです。出版社の皆さんは読者を騙して利益を上げるような商法はやめたほうがよいと思います。

とはいえ絵はそこそこ可愛いと思ったので本当は☆2個くらいにしてもいいところなのですが、マンガそのものというより帯の推薦文に騙されたことへの憤りが激しいので☆1個にしました。