hkmaroのブログ

読書の感想など

八月三十日

八月三十日
昼:ビッグエーのやきそば、おにぎり、カレーコロッケ。夜:松屋のカレー。

ディス魔トピア(1) (アクションコミックス(コミックハイ! ))

ディス魔トピア(1) (アクションコミックス(コミックハイ! ))

芳林堂で表紙が目に留まり、その場でアマゾンレビューを見てみたらなかなかアツいレビューが載っていたので買ってみた。話の作りは面白かったが、あんまり思想を感じない。ディストピアものには思想が必要である。もし思想の空洞化を描きたければ、「思想はもはや空洞化したのだ!」と叫ぶ思想を描かねばならない。一巻の終わりの引きが、なんとなく今後の思想を感じさせるような要素(こどものいえ)を登場させているので二巻以降に期待だが、二巻を買うかどうかは微妙である。美少女が特異すぎる。その特異さのせいで舞台となっている社会の特異さが見えない。結果特異な社会を描きたいのか単に美少女が描きたいのか不明瞭となっている。このディストピア的社会は単なる小道具に過ぎないのか。もしそうだとしたら作品のタイトルを含めた売り出し方に過誤がある。美少女と殺人という印象的な2要素は最近読んでいる『ガンスリンガーガール』を彷彿とさせるが、違いはどこにあるのかと考えると、美少女が行う殺戮の動機設定に大きな違いがある。『ガンスリ』では美少女たちの目を覆わんばかりの陰惨な殺戮は、彼女たちの極めて少女らしくかつ清純な微笑ましい動機によって遂行されていて、その対比が色々な悲しいドラマを生むわけなのであるが、このディス魔トピアには対比がない。キャラに二面性が無いといっても良い。ドラマには人格の二面性が必要である。なぜなら二面性が葛藤を必然的に生むからであり、その葛藤がドラマの美味しい部分だからである。葛藤の無い物語にドラマは無いといってもいいくらいだ。つまりこのマンガには思想もなければドラマもない。

あれ、褒めようと思ってたのにほとんど全否定のような感想になってるなあ。おかしいなあ……